どうも、小柴ねこです!
この記事では、読みやすく物語に没頭できる日本語に新訳された、世界的ベストセラー本、『星の王子さま』をご紹介します。
【著者のプロフィール】
著者のサン=テグジュペリさんは、名門貴族の子弟としてフランス・リヨンに生まれました。海軍兵学校の受験に失敗後、兵役で航空隊に入ります。除隊後、航空会社の路線パイロットとなり、多くの冒険を経験。その後様々な形で飛びながら、処女作『南方郵便機』、以後『夜間飛行』『人間の土地』『戦う操縦士』『星の王子さま』等を発表。行動主義文学の作家として活躍しました。
【本の概要】
この本は、サハラ砂漠に不時着したパイロットが出会った不思議な雰囲気の少年・王子さまとの交流を通して、目には見えない大切なことを感じていく小説です。
著者自身が描いたカバー装画・挿画も、世界観を美しく伝えてくれます。
【私が読んで思ったこと】
この作品は、童話というくくりを超えて、大人の心にも響く名著です。子供向けという偏見は持たず、むしろ、タイトルだけは知っているけれど、内容は知らない……という大人になった方にこそ、味わってもらいたい作品です。
河野万里子さんの翻訳は、日本語の小説として読みやすく、作品の魅力をきちんと伝えてくれます。おすすめです。
私が読んでいて一番心に残ったのは、王子さまがキツネに教えてもらった、王子さまのバラをかけがえのないものにしたのは、王子さまがそのバラのために費やした時間だったんだ、というくだりです。
私も、自分の犬猫が自分にとって特別なのは、彼らを育てるためにかけた手間暇があったからかな、と納得した部分でした。
そのほかにも、全編にわたって、「深いな~」と染み入る文章が散りばめられているので、ぜひ読んでみてほしいです。
【評価】
世界的ベストセラーの童話、としてタイトルだけ知って満足せず、新訳で、今読んでもまったく古びていない深いストーリーの魅力を味わってください!
電子書籍でも出ていますが、箔押しされた表紙や、豊富な挿画の味わいを最大限楽しむには、紙の本の方をおすすめします。
★5(5段階評価)